愛と哀しみのチャンバラ | 活字 & 映画ジャンキーのおたけび!

愛と哀しみのチャンバラ

【スターウォーズ エピソード3/シスの復讐(映画)】

<2005年、アメリカ>
●監督/ジョージ・ルーカス
●出演/ヘイデン・クリステンセン、ナタリー・ポートマン 他


スターウォーズは、第一作からほぼリアルタイムで
見たきた世代なのに、なぜかこの世界には
なじめず、いつも、とりあえず見ておくと
いう感じになってしまう。

その理由を考えると、なんとなくだけどこの
宇宙もの + 政治劇 + 哲学チックなノリ、
というものが受け付けないのだと思う。
政治劇やるんやったら、別に地球が舞台で人間を
通してやったらええやん。
ゴタゴタ辛気くさい論理なんかいらんねん。
そんな妙に人間臭い設定はええから、
SFならSFに徹してくれ!といいたくなるのだ。
それがあるからこそスターウォーズやん!と
つっこまれれば、その通りというしかないのだが。
あくまで個人的な好みの問題だ。
同じような理由で受け付けないのが、
偶然にも、スターウォーズとほぼ同時期に
放送開始した「ガンダム」。

今回のテーマはシリーズにあっては
郡を抜いてわかりやすい。
【アナキンは、なぜダークサイドに落ち、
ダースベイダーになったのか?】
テーマがシンプルが故に、いつもにくらべると
映画の中に入っていきやすかった。
でも、やはりこれまでに思い入れがない分、
アナキンに共感し、物語に没入するということ
には至らなかった。
ダークサイドに落ちる理由というのも、
あーなるほどね、とわかるんだけど、
とってつけたようにも見えるし、
それに伴うアナキンの行動、心理も
えらく急変しすぎのように感じるのだが…。

それにしても、これでシリーズも完結という
ことがあってか、これでもかとばかりに、
ライトせーバーの戦闘シーンがくり広がられる。
正直「またかよ!」とつっこみたくなるほど。
いつも思うのは、あれだけ進歩した世界にあって、
最後はライトせーバーって、
なんだかさんざん銃撃戦をやった後に、
殴り合いの肉弾戦で決着をつける
刑事ドラマのように思えてしまう。
え、そんなこと言うのやぼ?
いや、その通りです。(笑)

と、なんだかんだとつっこみつつも、
シリーズの中ではかなり楽しめたことも事実だ。
しかしほんとに終わりなのかなあ。
数年後、やっぱりエピソード7やりまーす!
なんてことになりそうな気もするけど。


■個人的ハマリ度 ★★★(★5つが最高)
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐