愛はファンタジー? | 活字 & 映画ジャンキーのおたけび!

愛はファンタジー?

【きみに読む物語(映画)】

<2004年、アメリカ>
●監督/ニック・カサヴェテス
●出演/ ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダ 他


あの「マディソン郡の橋」を超える感動!と
やたら派手なうたい文句で宣伝していた
記憶がある。

ある施設で、記憶をなくした老女に、若者の
恋愛物語を読んで聞かせる老人がいた。
物語の舞台は1940年代、アリーとノアは
ひと夏の恋に落ちるが、身分の違いから
別れ、別々の道を歩むことになる…

結論から言うと、
映画の冒頭で「もしやこういう落ち?」と
予想した、まさにその通りの展開だったので、
いささかもの足りなさを感じた。
映画の大部分が、恋愛映画の定番を揃えました
という内容だけに、ここでもうひと捻り、
ワンサプライズがほしいところ。

若いふたりの恋愛場面も、瑞々しさにあふれ、
悪くは無いのだが、どこかで見たような
シーンの連続で、新鮮さはあまりない。
時代が違うといえばそうだが、
身分の違いと言われてもピンとこないしなあ。

ラストもきれいごとすぎなるような気がするが、
あるいは、この映画は一種のファンタジーとして
見るべきなのかもしれない。
年輩の人、それも夫婦一緒に見ると、
かなりツボにはまるかもしれないが。


■個人的ハマリ度 ★★★(★5つが最高)
ハピネット・ピクチャーズ
きみに読む物語 スタンダード・エディション