命が惜しければ、携帯を切るな。 | 活字 & 映画ジャンキーのおたけび!

命が惜しければ、携帯を切るな。

【セルラー(映画)】

<2004年・アメリカ>
●監督/デヴィッド・リチャード・エリス
●出演/キム・ベイシンガー、クリス・エヴァンス  他


携帯を使ったワンアイデアものの映画。

高校の科学教師ジェシカは、夫と11歳の息子
リッキーとともに幸せな生活を送っていたが
ある日突然、見知らぬ男たちによって誘拐、
監禁されてしまう。
ジェシカが壊れた携帯を修理し、
電話をかけると、ある青年の携帯につながる。
ジェシカは彼に助けを求めるのだが…

この見知らぬ相手とつながった携帯だけが、
ジェシカの助かる唯一の手段というのが、
この映画のミソだ。携帯が切れた時、
それはすなわち「死」を意味する。
青年は携帯から聞こえるジェシカの声だけを
頼りに、その居場所をつきとめようと、
車を走らせる。
携帯の特性を活かした「移動」がふんだんに
盛り込まれた展開は、テンポも抜群で一気に
見せる。

が、テンポをよくするためか、ところどころに
コメディ調の演出が顔をのぞかせるのは
個人的な好みで言えばいらない。
なんだかそのせいで、サスペンス的な空気が
ところどころで途切れてしまっている気がする。
どうせなら、頭からケツまで徹底して
緊迫したムードでつっ走ってほしかった。
それと登場人物たちのキャラは無きに等しく、
ただストーリーを動かすための道具になって
しまっている。まあ、この手の映画にそれを
求めても仕方ないかもしれないけど。

とはいえ、何も考えず、ポップコ-ン片手に
気軽に楽しむにはもってこいの映画だ。


■個人的ハマリ度 ★★★(★5つが最高)
アミューズソフトエンタテインメント
セルラー